みんなで雑魚寝をしていたら
看護婦さんが「お腹が痛い」と叫んで暴れ始めたので、
居合わせたお医者さんの指示により
私が寝間着を探すことに。
久しぶりに帰った実家では、
最近父が蒔絵に凝っているらしく
本棚からピアノまで、すべてが
金銀に加工されていた。
私が何か言おうとする前に
「そういう時はお世辞でも褒めておくものだ」と
隣でそっとつぶやく母。
テレビでは海外の下半身不随の芸術家の特集番組が放映されており、
私は彼の自宅で飼われていた「さくらさくら」を歌う手乗り猿が
欲しくてたまらない。
ちなみに猿は少なくとも100匹はいた。
屋根裏部屋で寝間着代わりの布を見つけ、
階下で妹と姉に猿の話をすると
「それはカンヌの猿だ」と教えてくれた。
なぜカンヌの猿がさくらさくらを歌うのか
もっと教えてほしかったのに、
二人はそれ以上何も喋らずにじっとテレビを見つめている。
どうやら画面一杯に映し出された
真っ赤なさくらんぼが気になるようだ。
仕方なく部屋を出ると、
子どもたちがすごろくをして遊んでいた。
私は側を通りながら
「このルールは間違っているのではないか」と思う。
いずれにせよ昭和はいい時代だな、と思った。
という夢を見ました。うたた寝15分程の間に。