20061014

太陽 The Sun/X-MEN:ファイナルディシジョン

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先週の話ですが、京都ではイベントの他に、映画を観て来ました。
ロシア人監督が昭和天皇を描いた『太陽』です。
色調も美しく、淡々と話が進む様はかなり好みでありました。
と言いつつ、淡々としすぎてて途中何度か意識を失ったのですが。
日常を描くとなるとどうしても侍従や米兵など身近な、
また特異な人間との空間だけが舞台になります。
アルバムを眺める場面や皇后との再会の場面等、
人間性(への憧れ)は十分見て取れるのですけども、
彼の人が担わされていた神格性を実感し、
「神から人間へ」の過程を理解するには少し物足りないような。
だからこそ孤独感が際立つのかもしれませんが。
“自決”という言葉にはっとさせられたまま、
サッとカーテンがおろされたようにエンディングに繋がる
終わり方は大変よかったです。
さて、従軍記者に取り囲まれる場面では
“昭和天皇をそんな風に描いていいんですか!?”
とちょっとハラハラしてしまった私は古典的日本人。
日本の明治~昭和史をまったく知らない外国人(に限りませんが)だと、
この映画、はたしてどういう風に映るのでしょうか。


そして作風はガラリと変わりますが月曜日は『X-MEN』を観に行きました。
ちなみに、これを書くまでずっと
「ファイナルエディション」だと思い込んでおりました。
でも原題は「X-MEN THE LAST STAND」。
別にそのままでよいではないですか。
とりあえず本筋にまったく関係無いところで
羊の皮を被った“アイスマン”ボビーの鬼畜っぷりに
「フラフラしやがって!」と憤慨したことをお伝えしておきます。
彼にはX-MENとしての鍛錬とともに、
女心の研究もちゃんとしていただきたいところであります。


[太陽 The Sun] http://taiyo-movie.com/
[X-MEN ファイナルディシジョン] http://movies.foxjapan.com/x-menfinal/