これがVirtual Classroomの画面です。左に大きく取られた部分がホワイトボードと教材の画面で(タブ切替)、右にテキストチャットスペースがあります。本来ならこれだけで通話もできるのですが、この日は運悪くサーバトラブルのせいで音声が使えず、結局 Virtual Classroom+Skype音声でレッスンを進めることになりました。ビデオカメラは使わないのでスッピンでも安心です。
● 基本のあいさつ
ではさっそく教材を見てみます。
Selamat pagi.
Nama saya ___.
Siapa nama anda?
インドネシア語しか書かれていません。
英語の対訳は? 無いの? などと考える暇もなく、すぐさま最初のテキストが先生に読み上げられます。日本語に訳せば「おはようございます。私の名前は〜です。あなたの名前は?」といった超ベーシックなものですが、とにかく速い。私もがんばって後を追います。何度か繰り返し、息つく暇無く対話形式の応用編に移ります。ひたすらリッスン&リピートです。Rozitah先生は「何かわからないところがあればいつでも言って」と言ってくれましたが、先生の発音を聞く事とアルファベットの綴りを目で追いかけるのに必死で、尋ねる余裕が無いというより、理解する余裕が無いという感じ。頭でなく体で覚えるというのはこういうことでしょうか。口頭練習はなんとか勢いでついて行けますが、それと記憶力はまた別の話。ページが進んで穴埋め問題になるとさっと答えられずちょっと苦労しました。こんな感じで、上記のあいさつの他に、「元気ですか? apa kabar anda? 」「元気です kabar baik / baik-baik saja」「ありがとう makasih」を使ったやり取りを練習しました。
● 表記と発音
タガログ語と同じくラテン文字表記だというのはやはりありがたい。特別な文字(ひげみたいなのやら点々やらが付いたやつ)を使うのか尋ねてみましたがそういうのは無いそうです。ただ年輩の方の中にはアラビア語表記を使う人も多いそうで、“アラビア文字を一からネットで教えるのは大変よー”みたいなことを先生が言っていたような気がしますが、すみません、私アラビア語のレッスンも受ける気満々なのですが。とりあえずそのことは伏せておきました。
発音は基本的に書かれたアルファベットをそのまま読めばよいそうです。しかし、特に言われませんでしたが e の音が時々日本語の「エ」とは違う、「エ」のような「ア」のような「ウ」のような「オ」のようなよくわからない音に聞こえました。曖昧母音はほんと苦手です。
● 数字
次は数字を練習します。1から10までざっと目を通したと思ったらすぐに何も書かれていないホワイトボードに移り、“今から私が数字を書くからインドネシア語で読み上げるように”と。あわてて“5しか覚えてません!”と言ったら、“じゃあ5まででいいから1分で覚えてね”と優しいのか厳しいのかよくわからない答えが返ってきました。もう、必死です。1分間ぶつぶつ呟き続けて、いざテスト。おかげさまでクイズには全問正解できました。自分でも驚いたのが、次の日起きても、そしてこれを書いている今でもその1から5を覚えているということです。では披露します。
1 : satu/2 : dua/3 : tiga/4 : empat/5 : lima
ありがとう、Rozitah先生! ちなみに6から10は綴りも発音も難しそうなのが多いので、それらを1分で覚えろと言われたら脱落していたかもしれません。
● 名詞、これは〜です
写真のみを見ながら読み上げられるインドネシア語の反復練習後、予想通りすぐに“これは何?”と次々質問されました。全問正解して褒めてもらいましたが、もちろんカタカナでこっそりノートに書き留めておいたからこそ成し得た結果です。次のページで綴りを確認。写真 gambar や家 rumah などはさておき、外来語は「カメラ kamera」「 本 buku」「 テレビ televisi」など微妙に違えどすぐに意味を類推できるものもあれば、sandwich や hamburger などそのまんまのものもあるようです。この後「インドネシア語でなんと言いますか? Apa ini dalam Bahasa Indonesia?」「これは〜です Ini ___.」のやり取りを練習したところで時間切れとなりました。
こんな感じで、ものすごく濃い60分のレッスンを終えました。結局教材はすべてインドネシア語のみで書かれていました。なんだか高速道路を制限速度の倍のスピードでしかも自分の脚で駆け抜けたような気分です。インドネシア語に意識が集中していたせいか難しい文法説明も無かったせいか、「先生の英語について行けるかな」と心配したのはなんだったのかと思うぐらいあっけなく終わりました。よかった。レッスン終了後は、最初に送られたURLからいつでも録画された授業内容を復習することができますよ(最初に録画を希望するかどうか訊かれます)。
実はこのレッスンを受ける前、とても緊張してました。なぜかというと、Rozitah先生、ストイックな香りがぷんぷんします。経歴もさることながらレッスン一覧にはレベルの高そうなものがずらりと並び(私はIELTSが何なのかさえ知りませんでした)、英語初心者が受けられそうな「はじめての英会話」「気軽にチャット!」(タイトルはイメージです)の類のものが見当たりません。“ちょっとだけやってみたい”なんて軟派な態度で臨んだら怒られるのではないか、そもそも私の英語力に呆れられるのではないか etc. と不安は募るばかりでしたが、先生はよく笑い、何よりうれしいことによくほめてくれました。レッスン後のフィードバックでも発音がimpeccableだと書いてくれました。わーい。まあ、impeccableの意味がわからず辞書を引いた訳ですが。
レッスン中何度か“単語を一つずつ訳すより、とにかくまずは何回も読んで練習して”というようなことを言っていた(ような気がする)Rozitah先生。わかりました「Don't think! Feel!!」ですね(たぶん)! 何の言語であれ、先生に習ったら絶対倍速ぐらいで身に付きそうな気がします。
[参考]カフェトーク受講体験モニター奮闘記!/motslog: タガログ語[Cafetalkモニターレッスン#01]
言語 | インドネシア語 |
レッスン名 | Malay/Indonesian for Beginners |
講師名 | Rozitah 先生 |
時間/料金 | 60分/3,900ポイント |
体験レッスン | あり(20分/0ポイント) |
※Malay/Indonesianという言葉を日本語に直そうとしてふと思ったのが“あれ? マレー語とマレーシア語って同じ?”ということ。今調べてみるとマレー語はマレーシアの国語であるマレーシア語とほぼ同義だけれど、日本語で「マレー語」という場合はインドネシア語を含み得るのに対して逆はなく、マレーシアでの「マレー語」は国語のマレーシア語と自然言語のマレー語の両方を指し、またインドネシアでは「マレー語」といえばマレー人の話す地域言語という意味になる… マレーがゲシュタルト崩壊気味ですがなんとなくわかったようなわからないような。→ マレー語(Wikipedia)
写真はマレーシアを旅行した時のものです。途中友人が日本語教師をしていた現地の日本語クラスにお邪魔したのですが、子どもたちにサインを頼まれたので自分の名前を書いて来ました。お土産に持参した漫画『DRAGON BALL』の巻頭にデカデカと。今頃どこか田舎の古本屋で『原作者のサイン付き!』などと盛大に勘違いされて売られていたらおもしろいのに。