20131017

トルコ料理 [Cafetalkモニターレッスン #03]

Cafetalkでなんだかカッコよくマルチ言語モニターと銘打ってもらいながらも、3回目にしていきなりクッキングレッスンです。何がきっかけでその言語を学ぶかは人それぞれ、それならこんな入り口があってもいいと思いませんか。いや、実は私が単にトルコ料理が好きなだけです。すみません。今回のレッスンは、 トルコ出身・大阪在住のHirota先生の『トルコ料理 −クッキングレッスン Turkish Cuisine− Cooking Lessons!』。“トルコにはこんな日本人っぽい名前の人もいるんだー”と思ってたら、ご主人が日本の方だそうです。ですよね。



今日のメニューは、卵を使った家庭料理Menemen(メネメン)をリクエストしました。以前トルコ料理レストランでこれを食べたらシンプルな材料なのにえらく美味しくて、一度自分でも挑戦してみたのですがこれがどうにもイマイチで。ぜひとも本場の方に作り方を教えてもらいたかったのです。前日に送っていただいたレシピ(英語)にあえて手を付けることなく本番を待ちます。余談ですがGoogleでMenemenを画像検索すると、何故かEminemをおすすめされます。

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さて、時間はたっぷり60分。英語でも日本語でも、もちろんトルコ語でもレッスン可能なので、料理の腕だけでなく語学力を磨くのにもぴったりです。先生曰く“トルコに興味を持ってくれる人がいるのはうれしい”とのことで、地理、歴史、食べ物 etc.トルコについてのお話をあれこれ聞くことができました。元々旅行してみたい国だったので、私も興味津々。尽きない話題に、先生のトルコへの愛をひしひしと感じます(私の勝手な想像です)。それにしても、ByzantineやOttomanなど歴史好きの人が食い付きそうな単語を耳にする度に、世界史をちゃんとやっておくべきだったとつくづく思います。どんな外国語を学ぶにしても、その国の歴史や文化背景を知っていると面白さ倍増ですよね。

● ちょこっとトルコ語
で、一応言語レッスンモニターの端くれとして、トルコ語についても少し伺いました。
トルコ語と日本語が同じ言語のグループに属するとされていたことを皆さんご存知でしたか(※1)。そこで先生がちゃちゃっとテキストボックスに入力してくれたのはこんな文章。

Ben okula giderim. 私は学校に行く

benが私、okula は okul(学校)の変化形、そして giderim は動詞 gitmek(行く)の第一人称の形だそうです。これが「君は学校に行く」だと、Sen okula gidersin.  英語で散々、S+V!S+V!とにかくS+V!と叩き込まれて来た頭になんだか優しいこの語順。そしてこのトルコ語も、これまでのタガログ語やインドネシア語と同じく書いてある通りに読めばよいと教えてくれました。しかし、書いてある通りと言われましても、先生がいろいろ書いてくれたトルコの地名には、üとかöとかşとかğとか、アルファベットになんだかちょろちょろ付いたものが並んでます。ちなみに母音は8つあるそうですが、母音といえば、今日の主役のMenemen。私はメネメンと勝手に読んでいたのですが、先生の発音を聞くと3つめのeの音がどうも普通のエじゃありません(※2)。でもeには何の記号も付いていないし、いったいどんなルールがあるんでしょう。毎回言ってますが、曖昧母音苦手です。あと、私はてっきりMenemenという名前は食材や調理法に由来するものかと思っていたのですが、トルコの一地域の名前だそうです。そうだったのか。

※1 このウラル・アルタイ語族には諸説あるらしく、近年では大きく分類が変わっているそうです。興味のある方はぜひ調べてみてください。 ※2 後日先生からこんな説明をいただきました。「Men-e-men is in English like mɛn-ɛ-mɛn. But in Turkish to spell: メンエメン」実際の発音は、ぜひレッスンで!



● クッキングタイム
さて、いよいよメネメンに(先生が)取りかかります。いったいどんな風にレッスンが進むのか不思議だったのですが、この時だけご主人がカメラ担当として参加されました。なるほど。最初に一通り材料を見せてもらった後は、大変手際よく調理が進んでいきます。愛用のフライパンはトルコから一緒にやって来たそうです。この辺になると私の英語力ではもどかしいので日本語で質問していました。主な材料は卵、トマト缶(生トマトでもOK)、ピーマンととってもシンプルなのに、なんでこんなに美味しそうなんでしょう。今回のレッスンで学びました。私に足りなかったものは、バターの量と卵のかき混ぜ具合だと。この間にもメネメンのアレンジやその他の簡単なレシピ、トルコ流の普段の食事のことなどもいろいろ教えてもらいました。うわー、トルコ行きたい! というか、今すぐメネメン食べたい! ちなみにレッスンはちょうど昼前だったため、お腹が空いてたまりませんでした。予約時間帯要注意です。

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これをリアルタイムで見てるのはほんとたまらんです。右下の自分がどのキャプチャを見ても口が開きっぱなしで笑えました。



さて、空腹が限界に達したところで、最後にトルコ語のレッスンについて尋ねてみました。ビギナーから上級者まであらゆるレベルに対応可能、もちろんまったく知識ゼロの状態からでも大丈夫とのことですよ。トルコ語の教科書は日本語で書かれたものもありますが、先生のおすすめはすべてトルコ語のみで書かれた教材。それが上達への一番の近道だそうです。前回のインドネシア語でちょっとだけ鍛えられた私、チャレンジしてみたいかも。
この時いろいろなテキストや辞書を見せてくれる先生がものすごくいきいきしていて、大変かわいらしかったです(大人の女性に失礼ですが)。とにかく明るくて熱意あふれるHirota先生、トルコ&トルコ語に興味のある人も知識ゼロの人も楽しめること間違いなしの素敵な先生でした。いわゆる「勉強」は疲れるけれど、こういうレッスンなら何度でも受けてみたいものです。

▶〈Cafetalk〉特集:エキゾチックトルコ語
▶〈Cafetalk〉特集:おけいこ型オンライン料理レッスン特集


言語 英語/日本語/トルコ語
レッスン名 トルコ料理 −クッキングレッスン Turkish Cuisine− Cooking Lessons!
講師名 Hirota 先生
時間/料金 60分/2,500ポイント
体験レッスン なし


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〉Menemenに紛れ込むEminem。〈〉私の持っている唯一のトルコ食材、サルチャ。トマトペーストですが、そんじょそこらの日本製よりも激濃です。ティースプーン一杯のサルチャで、あなたの毎日の食事がトルコ料理に。ちなみにトマトはトルコ語でdomatesです。



(2014年2月6日追記)Hirota先生からイスタンブールの魅力炸裂の素敵なビデオを紹介してもらいました!やるな、トルコ航空。町並みに食べ物に伝統的な光景から今ドキな街遊びシーンまで、こんなの見てしまったらすぐに飛んで行ってしまいたくなりますよね。ああ憧れのサバサンド。宝くじ当たらないかな。


主役カップル(?)の幸せオーラが半端無くて打ちのめされそうになりましたが、なんとか持ちこたえました。この女の子かわいい。