20120105

「タンタンの冒険」を観てきました

スクリーンで映画を20回観ようと決めた2011年。
6月に11本めを達成した時に「今年はいける」と気がゆるんだのか、その後半年で結局1回しか映画館に足を運びませんでした。
2012年は無理なく15本ぐらいに目標設定しておこうと思います。




で、今年の1本目は「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」。待ちに待ったタンタンの映画化です。とはいえポスターを初めて目にした日(5月)から公開までの期間が長過ぎて、ふと気づけば公開終了まで残すところあと2日ではありませんか。そもそもいつのまに始まってたんだ。明日は仕事初め、今日を逃したら後が無いとわかっているもののどうも今ひとつ乗り切れません。吹替版のみの上映ということもありましたが、最大の原因は、予告編で見たタンタンの顔が好みじゃないから。だんだん最初に書いた“待ちに待った”の言葉が嘘っぽくなってきましたが、レビューサイト等で星の数のみ薄目でチェックして全体的に高得点であることを確認して、やっと出かけることにしました。
いざ始まってみると、オープニングのタイトルバックのアニメーションが秀逸で、曇り気味だった気持ちもグンと上向きに。「こりゃいいかも」と思ったのですが、スケッチブックに描かれたタンタンから本人にアングルが移動した瞬間「やっぱり無理かも」と。
スノーウィーはよかった。いい動き。ハドック船長は… こちらもどうも馴染めない。鼻か? あの丸くてでかい鼻が駄目なのか? スノーウィーの活躍と羊皮紙を巡ってのカーチェイスシーンは実に見事でアニメならではの出来だったと思うのですが、全体的に“実写か普通のアニメのどっちかでいいんじゃ?”というのが正直な感想です。ストーリーもどうも盛り上がりに欠ける気がして、それならいっそのことB級感のぷんぷん漂う実写版「タンタンと水色のオレンジ」(1964)の方がまだ、私にとってのタンタンの世界に近い気がするのです。スピルバーグもジェイミー・ベルもピーター・ジャクソンも嫌いじゃないのに。
私は結局タンタンの物語よりもイラストレーションのファンだったんだな、と再認識させられた次第です。そもそも「めざすは月」と「月世界探検」は大好きですが、それ以外は数冊しか読んだことありませんでした。すみません。とはいえ次作が公開されたらそちらもまた観てみたいと思います。それまでにタンタンの顔にも慣れるかもしれないし。