本国（といってもどこが本国？）の公式サイトを初めて見た時から
その美しさに期待度が否応無く高まってしまった一本。
その世界観は現代アートの一作品のようなオープニングに凝縮され、
のっけから圧倒されてしまいました… といいながら、
延々と続く映像に「いつになったら本編が始まるの？」と
思ってしまったのもこれまた事実。
それにしてもキルスティン・ダンストがほんとよかった。
あいかわらず可愛く見えたりまったくそうでない方向にいってしまったり
容姿についての評価を定めにくい女優さんですが
この人の持つ独特の透明感が好きです。スタイルいいし。
シャルロット・ゲンズブールがすごく老けて見えたのは
もしかしてわざとそう撮ったのですかね？
なまいき魅少女ももう40歳… もちろんまだまだ魅力的ですが。
実際年が離れているとはいえ、とても姉妹には見えない
キルスティン・ダンストとの対比っぷりが印象に残りました。
対比といえば、この正反対な姉妹を軸に物語が進む訳ですが、
自分がどちら側に立つかで映画の印象も変わるでしょうね。
私はここで俗物のように描かれていた側の人間だと思いますが、
できれば最後の時にはあちら側に行ってみたいものです。
この監督の作品は「ドッグヴィル」しか観ていないのですが、
本作には覚悟していた後味の悪さもどんでん返しも無く、
ちょっと肩透かしをくらったような。
でも、私にとってはそれがよかったかも。
ジョンにはほんとガッカリだよ度… ★★★★☆
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