ちなみにこのタイ語(※)、何と書いてあるかというとタイの観光地の1つ「国立博物館 National Museum」だそうです。いろんな意味でいつまで経ってもそこまで辿り着けそうな気がしません。この文字との格闘はレッスン後にまわすとして、とにかく基本フレーズに取り組んでみることにしました。レッスンはタイ出身・日本在住のSaowanee先生の「タイ語deCHAT!คุยกันไหม? Chat in Thai」です。授業は日本語なので安心ですよ。15分という限られた時間では一からの学習は厳しいだろうとの予想から、2コマ連続取りしました。事前に先生に送ってもらったPDFをプリントアウトして授業開始です。
※(2014年2月5日追記)張り切ってタイ語を貼り付けてみたものの、Saowanee先生ご本人から誤字のご指摘をいただきました。なんともお恥ずかしい。修正前の画像は↓こちらです。どこを間違えていたかわかりますか?
● 音
「タイ語学習者にとって難しいポイントは何だと思いますか?」と先生。 その答えは、1. 文字 2. 発音 3. 声調 だそうです。3つもあるのか!と思ってしまったことはさておき、なんでも発音に関しては母音だけでも9種類あり、また声調に至っては平声・低声・下声・高声・上声と5種類もの声のトーンを使い分ける必要があるのだとか。学生時代に中国語の4つの声調でも四苦八苦したのに。素人なので「あんなに早く喋るんだからちょっとぐらいごまかせるんじゃ?」とつい考えてしまうのですが、声調が変われば語の意味も変わってしまうとあって決しておざなりにはできませんよ。
● 文の基本
さて、もらったPDFの一番最初に書かれていた例文は、
ฉัน กิน ข้าว chǎn kin khâao 私はご飯を食べる (語順通りだと“私 食べる ご飯”)。
なんて私にぴったりのチョイスなんでしょう。こんな風に、文章は主語+動詞+目的語の順番になってます。しかしここで気付いたのですが、なんとタイ文字を読むためのはずのローマ字表記の読み方がわかりません。もちろん教えてもらいながら先生の後について発音してみましたが、先ほどの音の話と相まってこの時点でタイ語に対して少々及び腰になっていた私。そんな心情を見透かしてのことではないと思いますがここで先生が教えてくれたのは、なんとタイ語の文法には時制というものが無く、時に関するキーワードと文脈だけで時間関係を表せるということ。なんという朗報!!!!! たとえば上の「ฉัน กิน ข้าว chǎn kin khâao」の最後に「ラオ = もう(綴りは確認し忘れました)」を付けるだけで、「私はご飯を食べた」と過去を表現できるそうです。一気に“タイ語、とっつきやすい!”と思ってしまいますよね。単純すぎますか。
● 会話&単語
次はあいさつと自己紹介の会話&単語で構成された『お名前はなんですか?』と、“〜をください”と飲食店での注文のバリエーションが練習できる『ライスを一皿ください』の2つのPDF教材に移ります。先生オリジナルだそうですよ。ここでちょっとした疑問。パソコンのキーボードもタイ語なんですか?と尋ねてみたところ、“もちろんですよー。こんなのもありますよー!”とキーボードカバーを見せてくれました。画像があまり良くないですが、タイ語が見えますか? このフォントサイズであの複雑な文字が瞬時に判別できるのかーと妙なところで感心してしまいます。
「こんにちは สวัสดี ค่ะ」が「sàwàtdii khà サワディーカー」と聞いて、“あっ、これ知ってる!”と思ったらこれは女性の挨拶で、男性だと「สวัสดี ครับ sàwàtdii khrâp サワディークラップ」と文末が変わるそう(※いずれもカタカナ表記は私が勝手に付けたものです)。他にも、「私 chǎn」「あなた khun」などを複数形にする時はこれらの単語自体が変化するのではなく、「〜たち phûak」を名詞の前に置けばよいというのもおもしろい。「〜皿 caan」「〜本(瓶)khùat」「〜杯 kɛ̑ɛw」と助数詞があるのは日本語と同じですね。などとあれこれ小さい発見をしつつ、さあ、一通り音読練習を終えました。これでもう私はタイでビールを氷抜きで注文することができますよ。
ขอเบียร์ 1 ขวด ไม่ใส่ น้ำแข็ง! (えらそうに書きましたが間違ってるかもしれません)
と、難なくレッスンをこなした風に書きましたが、先生を真似しているつもりでもやはり発音が少々難しかったです。こういう複雑な音のしくみを持つ言語こそ、最初にしっかり基本を学んでおきたいもの。その点こんな風にSkypeを通してネイティブの先生のレッスンを気軽に受けられるというのはほんとにありがたいことです。すごい時代になったもんだ。
そして、Saowanee先生。今回レッスン前にメッセージのやり取りをさせてもらった時あまりの日本語の上手さに失礼ながら“もしや本当は日本人なのでは…”などと思ってしまいましたが、正真正銘タイの方でした。いやびっくり。レッスンの雰囲気はとても朗らかで、難解な箇所で私がちょっと怯めば「大丈夫です!」、先生の問いに答えられたら「完璧!」と、テンポよく繰り出される激励の言葉がなんとも頼もしい。先生とならタイ語のハードルも楽しく飛び越えられそうな気がします。ちなみに現在は50分のレッスンも開講されているようですよ。
▶〈Cafetalk〉カフェトーク受講体験モニター奮闘記!
言語 | タイ語 |
レッスン名 | タイ語deCHAT!คุยกันไหม? Chat in Thai |
講師名 | Saowanee 先生 |
時間/料金 | 15分/500ポイント |
体験レッスン | あり(10分/0ポイント) |
余談ですが、実はレッスンの最初に先生に“タイ語にどんなイメージを持っていますか?”と聞かれて咄嗟に“パ行の音が多い印象があります”と答えたのですが、先生が“はて?”という感じだったのですよね。その時はその反応について深く考えなかったのですが、後で気付きました。
パ行が多いんじゃない、文字にたくさん○がくっついてるだけだ、と。
無意識下で目にしていたタイ文字にこんな刷り込みをされていたとは。タイ文字、いつか読めるようになってみたいものです(遠い目)。
〈おまけ〉今回最後に宿題をもらいました。内容は「君の名前は何ですか?」「私は(私の名前)といいます」「彼の名前は何ですか?」「彼の名前はケンです」「ビールを一本ください」「チャーハンを一皿ください」をそれぞれタイ語にするというもの。提出は任意とのことでしたが、こんなおもしろそうな事やらいでか。先生にMacの文字ビューアからタイ語の入力ができると教えてもらったので、パレットを開いて一文字ずつ探して入力していきます…が、なかなかどれがどの文字か見分けがつかない。もう気分は間違い探しです。なんとか仕上げて自己チェックして内心わりと自信満々でしたが、あら?結構間違ってました。ははは。 ※写真は先生の添削済のものです。かわいい。
〈左〉Macの文字ビューア。〈右〉意外とたくさんタイ産調味料を常備してますな。