20130124
「007 スカイフォール」を観てきました
前作は未見なのでカジノ・ロワイヤルぶりの007。だいぶ前に観た予告編からてっきりMI6に不信感を抱いたボンドが組織を離れるか否かで最後まで引っ張る物語かと思っていたらまったく違っててびっくりです。
冒頭の息もつかせぬチェイスから終盤のボンド生家でのバトルまで、アクションシーンはさすがのど迫力。ボンドと大フィーチャーのMはもちろん、多彩な登場人物も楽しませてくれました。特に敵役ミスター・シルヴァがはまってました。しかし、今作のボンドガール(セヴリン? マネーペニー?)はMにおいしいとこ持っていかれましたね。ボンドが彼女に"Yes, Mum"と答えるのがなんかいいなぁと思ったので、これが聞けなくなるのは残念です。印象に残ったシーンは、ユニオンジャックのかけられた棺が並んだ部屋でMが佇んでいるところ。不謹慎だけど美しかった。あとはフランス人シャンソン歌手シャルル・トレネ Charles Trenetの名曲Boum!をBGMにした廃墟となった島での場面。緊迫した雰囲気と牧歌的なメロディの対比ってぐっときますよね。シルヴァによる襲撃シーンでジョン・リー・フッカーのBoom Boom(ここではアニマルズバージョン)も効果的に使われており、boum(仏)=boom(英)なので意味があるのかなと思ったら、どっちも彼の残忍性や攻撃性を擬音的に表現しているんだとか。なるほど。
概ね満足なのですが、今作のオープニングのタイトルバックはあんまり好みじゃなかったので残念です。あと余談ですがタナー役の俳優さんが私よりかなり年下だということをさっき知って、少々動揺しております。