20130121

Dear NASA: Please Send Me a Rocket

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ほしいと思った時にはとっくに絶版で、それから約10年超。2007年にこんな日記を書きましたが、ようやく入手できました。『Dear NASA: Please Send Me a Rocket』。発行年は1964年、ちょうどソ連との宇宙開発競争真っ只中な時代のアメリカの子どもたちがNASAや大統領に宛てて書いた(意図せずとも)ユーモアたっぷりな書簡集です。「平日は学校があるから土曜か日曜だけ宇宙飛行士になりたい」「この夏に月に行きたい3人の男の子ですが、犬を連れて行ってもいいですか?」「宇宙飛行士にならせてくれますか? もし駄目なら(代わりに)フロリダの絵はがきを送ってください」「アメリカは世界で一番いいラケット(ロケットの綴り間違い)を持っていると思います」などといった子どもらしいとぼけ具合の手紙満載で、思わず頬がゆるみます。まあ、私の語学力ではあんまり意味がよくわからないものもあったりするんですが、そこはフィーリングで乗り切ります。ちなみに序文は宇宙工学の権威であり当時マーシャル宇宙飛行センターの初代所長であったヴェルナー・フォン・ブラウン氏で、ものすごく力の抜けた素敵な挿絵は『すてきな三にんぐみ』が特に有名なトミー・ウンゲラー(“アンゲラー”とも)氏とかなり豪華。
それにしても、こんなに長い間eBay・Amazon.com共に滅多に出品が無かったのに、ここへ来て何故か次々と。しかも昔に比べると格安で。もしかして再販されるの? もしそうだとしてもかまいません。手に入ってしまえばもう何が起こっても許します、と言いたいところですが、剥がれない巨大バーコードシールを裏表紙にべったり貼ってくれた古本屋はちょいと許せませんよ。